Arturia CMI V レビュー

こんにちは。トラックメイカーのPIANO FLAVAです。

今回は、Arturia V Collection 6に含まれるバーチャルインストゥルメント「CMI V」を紹介します。

Arturia CMI Vとは?

1980年頃に登場したワークステーション「Fairlight CMI」実機を再現したソフトシンセ・サンプラーです。

このフェアライトCMIは日本でも海外でも非常に人気のあったため、80年代当時の楽曲でよく使われています(Arturia CMI VはFairlight CMI Series IIがベースです)

レビュー

結論から言うと、機能面では最近のシンセやサンプラーには敵いませんが、音色は唯一無二のサウンドで、それらを楽曲に取り入れたい方にオススメだと思います。

まず音源を起動すると上のような画面が表示され、コンピューターのスクリーン(または右上のSCRボタン)を押すことで、実際のエディットに入ることができます。

CMI Vには、3つの音色生成モードがあり、それぞれ「Sampling」「Time Synth」「Spectral Synth」です。

まず「Sampling」は、文字通りサンプラーとしての機能です。CMI Vをインストールすると、実機の音色を再現したサンプルが

C:\ProgramData\Arturia\CMI V\resources\Samples\ (Win7の場合)

にインストールされるので、これを使うのもよし、もちろん手持ちのwavファイル(長さ30秒まで)も使えます。

タイムストレッチ機能はなく(=ピッチを変えると長さも変わる)、一般的なサンプラーに音色をアサインして鳴らすのと比べると明らかに質感が異なります(ビット数、サンプリング周波数は変更可能です)
 

続いて「Time Synth」、これはゼロから波形を作るのではなく、サンプルを読み込んでその倍音を操作できるモードです。

そして3つ目の「Spectral Synth」、いわゆる加算合成のシンセで、ゼロから波形を作りこんでいくタイプですね。

 

もっとも使用頻度が高いのは、サンプラーとしての音作りでしょうか。

サンプラーとして音色をアサインするスロットが10個あり、例えばプリセット音色の「80s Drum Kit」では、シーケンサー機能を利用したドラムループを聞くことができます。

80s Drum Kit

いい感じの音ですね!

ちなみにエフェクトも内蔵されていて、eq、comp、phaser、chorus、delayなどをインサートすることができます。個人的にはdistortionの質感が気に入りました。

おすすめプリセット音色

プリセット音色は約600個あり、その中から私が好きなものをいくつか紹介してみます。

Xylocent

Art Of Voice

Rebound

Smooth Bells

So Bass

まとめ

というわけで、Arturia CMI Vの簡単なレビューでした。

ただのプレイバック音源ではなく、サンプラーとしての機能や、シンセシス機能があるのは魅力的ですね。

もちろん80年代の曲中で実際に使われていた音色を取り入れたい人にもオススメです。

そしてV Collection 6には21種類もの音源が含まれるので、いつかアップグレードしてみたい(DX7 Vが気になっています)!

というわけではまた!PIANO FLAVAでした。

公式サイト:
https://www.arturia.com/cmi-v/overview

サブスクについて(私が使っている音楽/DTM系のサブスクリプションサービス5つ)

こんにちは!トラックメイカーのPIANO FLAVAです。

みなさん、サブスク利用していますか?私はわりと好きなほうで、いろんなメーカーのものを使っています。

今回は、サブスクリプションの概要と私が使っているDTM関連のサブスクサービスを5つ紹介します。

ではどうぞ!

サブスクリプションとは?

「モノの利用権を、利用期間に応じて支払う仕組み」のことです。定額制(月額プランや年間プラン)であることがほとんどだと思います。

例えば、映画見放題のNetflixや音楽聞き放題のSpotify、あとはAdobeのCreative Cloudなんかがそうですね。

一般的な買い切りと比較すると、次のようなメリット・デメリットが見えてきます。

サブスクのメリット・デメリット

メリット

・初期費用無しで、たくさんのモノが使えるようになる

・毎月使えば使うほど得をする

・商品ラインナップについて、新しいモノが定期的に追加される(商品がソフトウェアの場合、常に最新版のものが使えることが多い)

デメリット

・あまり使わないと損をする

・サービスを解約すると、何も使えなくなる(手元に商品が残らない)

・ときどき値上げされる(これが地味に痛い)
 

つまり「普通に購入するよりコスパがいい」代わりに、「いくら払っても自分のものにならない」という感じですね。

DTMの場合は、プラグイン機材などは買っても後々使わなくなることがほとんどなので、相性のいいサービスだとは思います。サブスクだと、自分に合わないなと思ったらすぐに解約できますし。

逆にひとつの製品を買ったら使い込むタイプの人にはあまり向いていません。

私が使っている/使っていた音楽・DTM系のサブスクリプションサービス5つ

Splice


どうも日本ではまだまだ知名度が低いですが、私にとっての東の横綱です。

サンプルパック(=市販のループ素材)の月額制ダウンロードサービスとして有名ですが、プラグインシンセやエフェクト(Serum、Ozone/Neutronなど)も月額制で使えます。

特にプラグインのほうは「Rent-to-Own」、つまり一定期間支払ったら自分のモノになる(普通にライセンスが送られてくる)のがいいですね。

料金プラン:
300素材ダウンロードで月14ドル(約1510円、2019年6月現在)
Ozone 8 Standardは月10ドル
など

https://splice.com/

Slate Digital


Virtual Tape Machines(=VTM)、FG-Xなどで有名なプラグインメーカーですね。基本的にはこの会社のプラグインエフェクト全部入りで、なぜかeiosis E2 Deesserも使えます。

西の横綱、とまではいきませんが、Virtual Buss Compressors(=VBC)やVirtual Tube Collection、Repeaterは使用頻度高いです。

料金プラン:月15ドル(約1680円、年間契約の月払い)など

注意:要iLokキー

http://slatedigital.com/

Plugin Alliance


Brainworxで有名なPlugin Allianceもサブスクを展開しています。

全部のプラグインが使えるようになるわけではなく、契約時に、自分で10個のプラグインを選んで利用するタイプです。

最近出たbx_console SSL 4000 Eやbx_townhouseはかなり評価が高いですね!

https://www.plugin-alliance.com/en/pick-pack.html

料金プラン:月29ドル(約3230円)

EastWest


オーケストラ音源を多数リリースしているメーカーですね。「QUANTUM LEAP Symphonic Orchestra(QLSO)」が有名でしょうか。

料金プラン:月30ドル(3340円)など

http://www.soundsonline.com/composercloud

SoundCloud


Spotlight機能(Twitterの固定ツイートみたいなの)が便利で、長い間契約しています。アップロードできる容量が増えるだけでなく、音質も少し良くなるみたいですね。

料金プラン:月7ドル?

https://soundcloud.com/

まとめ

というわけで、サブスクリプションの概要と、オススメのサブスクサービスについてお話しました!

ほかだと、Pro Tools、McDSP、Roland Cloudなどが有名でしょうか?

特にPro Toolsは、サブスクのできるDAWとして貴重ですよね。

それではまた!PIANO FLAVAでした。

Reasonでドラムループを組んでみよう

こんにちは!トラックメイカーのPIANO FLAVAです。

今回は、Propellerhead Reason10を使って、ドラムだけのループを打ち込んでみようと思います。それではどうぞ!!

関連記事:
Reason10を導入したのでファーストインプレッションを書いてみた
https://piano-flava.com/2018/03/08/post-1059/

Kongドラムデザイナーについて

Reasonにはいくつかのサンプラーが付属していますが、このKongドラムデザイナーが、ドラムの打ち込みをする上では一番使いやすいと思います。

プリセットは、左上(オレンジ色になっている部分)のフォルダアイコンをクリック後、Reasonのブラウザでパッチを読み込む感じです。

なお、手持ちのサンプルを使う場合は、ラック右クリックから「デバイスをリセット」で各パッドにアサインされた音色を消去して、ブラウザからドラッグ&ドロップで音色を割り当てていきます。

Kongドラムデザイナー | Instruments in Reason 10 | Propellerhead
http://www.propellerheads.jp/instruments/kong/

さっそく打ち込んでみる

BeatStreetというプリセット音色を使ってみます。

BD2(バスドラム)とSD2(スネア)の音色がいい感じなので、まずキックとスネアをMIDIキーボードで打ち込んでいきます。

クオンタイズが必要な場合は、キーボードの「F8」でツールウィンドウが開くので、こちらでクオンタイズをかけてください。

するとこんな感じ。

4小節ループ(キック、スネア)

続いてハイハットの打ち込み。
ラックを複製してハイハット用のトラックを作ります。

8分で打ち込むとこんな感じ。

4小節ループ(キック、スネア、ハット)

ハイハットはL30に振っています。

各ドラムパーツにリバーブをかける

まずキックとスネアのトラックをわけ、全部で3つトラックがある状態にします。

続いて、ミキサー画面で右クリック→「センドFXを作成」からリバーブのラックを立ち上げます。

好きなリバーブのプリセットを選んだら、ミキサーの各トラックのSENDをオンにして、ノブでリバーブへ送る量を調整します。

リバーブあり

ドラム全体にサチュレーションをかける

ドラム全体をバスにまとめ、そこにScream 4 サウンドディストラクション・ユニットを差します。

ミキサー画面でまとめたいトラックをすべて選択し、右クリック→「新しい出力バス」で複数のトラックをバスにまとめることができます。


 

Scream 4は、オーバードライブ、ファズ、真空管、テープなど複数のディストーションが選択できる、Reason付属のエフェクトですね。

Scream 4 サウンドディストラクション・ユニット | Effects in Reason 10 | Propellerhead
http://www.propellerheads.jp/effects/scream-4/
 

これをラック上のBUSにインサートします。

今回はTapeタイプのものを選択しました。

ドラム全体を歪ませる

いい感じですね!!これでループの完成です!

あとはお好みで、ミキサーのEQやコンプを触ったり、マスターにマキシマイザーを使ったりするといいと思います。

まとめ

というわけで、Reason10でドラムループを作る方法を簡単に紹介しましたがいかがだったでしょうか?

この後は、ファイルをパラで書き出し、他のDAWに読み込ませてそちらでウワネタなど続きを作っていくのがいいと思います(もちろんReason完結もアリです)。

ではまた!PIANO FLAVAでした。

リンク

Propellerhead Reason 公式
http://www.propellerheads.jp/

「PROPELLERHEAD Reason 10」製品レビュー:新たなデバイスを多数追加したバーチャル・ラック型DAWの最新版
http://rittor-music.jp/sound/productreview/2018/01/72427

フリーのドラム音源「Shino Drums」を試してみた!(デモソングあり)

こんにちは!トラックメイカーのPIANO FLAVAです。

今回は、無料のドラムサンプルライブラリ「Shino Drums」および、そのHALion Sonic SE3版を紹介してみたいと思います。

Shino Drumsについて

コンポーザー、アレンジャーとして活躍されている、しの/篠原瑞希さん(Twitter)がWeb上で公開されているドラム音源です。

しかも無料!!太っ腹!!

なお、Battery版(オリジナル)、Kontakt版、サウンドフォント版などいろいろありますが、今回紹介するのはHALion Sonic SE3版となります。

公式サイト

Shino Drums | Free Drums Sample Library
http://shinoatarubasho.wixsite.com/shinodrums

HALion Sonic SE3版について

先日、コンポーザーのしおやまさん(Twitter)によって公開されたバージョンになります。

なおHALion Sonic SE3はSteinbergのサイトから無料でダウンロードできますよ!

https://www.steinberg.net/jp/landing_pages/halion_sonic_se_3/halion_sonic_se_free_download.html

さっそく使ってみる

手持ちのDAWでHALion Sonic SE3を立ち上げ、Shino Drumsを読み込むとこのような画面になります。

ドラム配列も一般的な感じで、キック2種(B0, C1)スネア2種(D1, E1)ハイハット(F#1, G#1, A#1)タム3種(F1, A1, C2)ほかシンバル類ですね(低い音域には謎の声ネタが入っています笑)。

簡単なデモソングを作ってみたのでどうぞ!!

非公式デモソング(Music by PIANO FLAVA)

ドラムはすべてShino Drumsです。なかなかリアルでいい感じのサウンドですね!

  
ちなみに、HALion Sonic SE3の画面下には8つノブがついています。左側はキックやスネアなどの各ドラムパーツの音量で、右端がサチュレーションですね。

個人的に大事だなと思ったのは、右から2番目のEnvelope Shaper Releaseという部分。文字通り音のリリースを操作できるパラメータで、時計回りに回せば余韻の長い音に、半時計回りでタイトな音になります。

  
また、HALion Sonic SE3はCubase以外でも動きます。


Studio One上で動かしている様子

まとめ

というわけで、「無料で」「Kontaktを持っていなくても」「Win/Mac両方で」使えるShino Drums HALion Sonic SE3版、是非一度試されてはどうでしょうか?

PIANO FLAVAでした!!

参考リンク

パンクな雰囲気を醸し出す無料のアコースティックドラム・サンプルライブラリ「Shino Drums」レビュー【デモあり】 – こおろぎさんち
https://kohrogi.com/?p=3972

ドラム音源は、フリーのShino Drumsがやっぱり良い | Lostmortal Web
https://lostmortal.info/2018/01/shino-drums.html

公式デモソング
http://shinoatarubasho.wixsite.com/shinodrums/sound

ヒップホップのビートメイクのコツ4:キックにゴーストノートを入れてみよう

こんにちは。トラックメイカーのPIANO FLAVAです。

今回は、キック(=バスドラム)にゴーストノートを入れて、グルーブを出してみよう!です。

第一回~第三回
ヒップホップのビートメイクのコツ1:ウワネタをループさせよ
ヒップホップのビートメイクのコツ2:スネアの音色にこだわれ!
ヒップホップのビートメイクのコツ3:音圧感のあるドラムサウンド

それではどうぞ!!

ゴーストノートとは?

楽譜には記載されず、また聞こえるか聞こえないかぐらいの小さな音で演奏される装飾音のことです。

ドラムまたはベースで使われることがほとんどだと思います。

言葉で説明するのはやや難しいので、さっそくゴーストノートの入れ方を解説してみます!

ゴーストノートを入れてみる

まず、基本のドラムパターンはこんな感じ

Before(BPM92)

上からキック1、キック2、スネア、ハイハットです。

簡単のために、キックだけで聞いてみます。

キックのみ

これにゴーストノートを入れると

キックにゴーストノートを入れてみる

赤のトラックがゴーストノートです!

キックやスネアより細かいリズム/タイミング(今回は32分)で入る感じですね。

全体を聞くと・・・

After

Beforeと比べると、グルーブ感が増しているのがわかると思います。

Before(再掲)

実際のゴーストノートはもう少し音量が小さくても大丈夫です。

ちなみに仮のウワネタを入れてみるとこんな感じ

上ネタあり

まとめ

というわけで今回はここまで!

ポイントは、メインのキックとは別の音色を使うことですね。

また今回はキックにゴーストノートを入れてみましたが、例えばロックやポップスだと、スネアにゴーストノートを入れることも多いです。
ただしキックとスネア両方に入れるのは、ちょっとやりすぎな気もしますね。

それではまた!PIANO FLAVAでした~